Happy Angle Paradise!

第10話「一杯のラーメン」

今日は久々の休日、オレは久しぶりに家でみんなとマターリ過ごしていた。

真吾「ふう・・・そろそろみんな昼にしようか」

昼を食べる頃合と見たオレは、みんなに声をかけた。

ましろ「今回は・・・私に・・・おまかせ下さい・・・」

ましろがさっと手を挙げる。

真吾「おお、ええなぁ。今日はどんなラーメンを作ってくれるんや?」

ましろは1度首を横に振り、そして答えた。

ましろ「いえ・・・この前・・・お散歩をしていたら・・・おいしい・・・お店を・・・見つけたんです」

フリード「隠れた名店ってヤツか」
セティ「そう言われると、ますます行ってみたくなるわね」

こうして、満場一致でましろの紹介した店に決定した。

ましろ「こちら・・・です」

ましろが案内したのは、町外れにある1軒のラーメン屋。
看板には「功龍」と書かれている。
期待に胸を躍らせながら、引き戸を開けた。

声「らっしゃーい!!」

中年男性の活気のいい声が響いた。

ましろ「こんにちは・・・龍雄・・・さん」

ましろが龍雄と呼んだオヤジさんにペコリと頭を下げた。

龍雄「おっ、ましろちゃん!またウチのを食いに来てくれたのかい?嬉しいねぇ!」
ましろ「はい・・・ここのは・・・絶品ですから・・・」
龍雄「そちらさんは、友達かい?」
ましろ「はい・・・私の・・・大切な・・・人達です」
龍雄「おお!なら、とびきりのをご馳走してやらねぇとな!」

2人の会話は活き活きとしていた。
しばらくして、席に座ったオレ達の前に、ラーメンが運ばれてきた。

ジョニー「オイオイ、全部しょうゆじゃないか」
龍雄「ったりめぇよ!ウチは昔からこれ1本だ!」

ジョニーのツッコミに、龍雄さんは胸を張って答える。

真吾「まあ、とにかく食ってみよう。文句はその後や」
龍雄「おうよ!わかってるじゃねえか、兄ちゃん」

割り箸を割り、オレ達は麺やスープをそれぞれ食す。
・・・・・

真吾「うまいっ!!」

全員の顔が明るくなった。

ちえこ「・・・おいしいかも?!」
りな「麺の固さが絶妙じゃん!」
かすみ「スープもあっさりした中に、何か力のある物を感じます・・・」
ミーコ「おいしいっ!ミーコ、これっ・・・もっと食べたいよっ」
ジョニー「参ったな、文句の付け所がねぇぜ」
セティ「まさに、これがラーメン!ってとこね」
フリード「いい腕してるじゃねえか・・・おっさん!」

全員が賞賛の声を上げる。

龍雄「おう!これが長年の修行の成果よ!」

龍雄さんは、また胸を張って答えた。
そして、全員が再びラーメンに舌鼓を打っていた・・・その時だった。


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