ケツアール「・・・・」
ニヤッ
ケツアールはサキを一目見た瞬間、顔をゆがめた。
ケツアール「オ前カ、アノ『ダークロード』ヲ倒シタトイウ女ハ・・・・」
サキ「・・・・・」
サキは無言でバスタードソードを構える。
サキ（ただの巨大な鳥なのに・・・この気迫・・・ロードとは比べ物にならない・・・）
サキもケツアールの力量を一目で見抜いていた。
サキ（セリーナの言う通り・・・今の体力では開封は数分が限度・・・でも・・・やる
しか・・・ない！）
サキは目を閉じ、力を集中させる。
ケツアール「ククク・・・」
しかし、ケツアールは少しも動揺していない。
セリーナ「どういうつもりですの？」
セリーナの疑問に、ケツアールは口を開いた。
ケツアール「我ハ地球ノ魔神ダ、世界ノ力ヲ操ル事ナド容易イ事」
真吾「世界の・・・力？」
ケツアール「コノ力ハナ・・・コウイウ使イ方モアルノダヨ！」
クワッ！
ケツアールの目が輝く。
サキ「開ふ・・・！」
ピタッ
突然サキの動きが止まった。
ケン「な、なにいっ！？」
真吾「Dioのザ・ワールドやとぉ！？」
衝撃の出来事に驚愕の声を上げる！
メガミ「！？ サキが危ない！」
メシア「くっ！間に合うか！？」
メシアが走り出す。
ケツアール「モウ遅イ」
ピピピピピッ
ケツアールの言葉と同時に、無数の羽根がサキの周りを取り囲んだ！
ケツアール「ソシテ時ハ動キ出ス・・・・」
ドスッ！！！！
サキ「あぐうっ！！」
無情にも全ての羽根がサキの体に突き刺さる。
ドサッ・・・・
サキは地へと倒れた。
メシア「サキッ！！」
メシアがサキを拾い上げ、後退する。
レオン「サキッ！サキッ！」
サキ「・・・・」
レオンが呼びかけるが、反応が無い。
ポワーッ・・・
メガミの杖から暖かい光がサキに降り注ぐ。
メガミ「これで一命は取り留めました、ですが・・・」
メシア「万策、尽きたか・・・・」
セリーナ「もはや道は無しですわね」
3人に落胆の表情が浮かぶ。
G3「だあーっ！！お前らぁ！さっきから黙ってりゃあ、勝手に進んで勝手に諦めや
がってぇ！！」
G3が叫ぶ。
G3「オレとミーコたん達はまだ生きてるんだぜぇ！終わりはまだ早すぎんだよ、
ゴルァ！！」
G3の激励で活気が戻り始めた。
真吾「・・・ミーコ、ありったけの増幅魔法でオレとG3さんを！」
ミーコ「うんっ！」
ミーコは日輪の聖杖を振り、舞う。
ミーコ「ええーいっ！」
キラキラキラ・・・・
光が真吾とG3に降り注いだ。
G3「おおー！来たぜ来たぜー！！GF-0X、アクティヴッ！！」
G3が大口径のビームキャノン砲を取り出す！
真吾「ムーンライトカノン、スタンバイ！」
ガチンッ！
真吾の両肩にガントレットが乗った。
キイイイイイイイイイイイインッ！！
2人の砲門が輝きだす。
バリバリバリバリバリッ！！！！
2人の絶大なエネルギーが雷光を呼ぶ！
メシア「何というエネルギーだ！」
メガミ「これなら・・・効くはず！」
そして、2人の目が力強く開いた！
真吾「マキシマムレベル・・・シューーーーッ！！」
G3「G3ィィィ、バスタァァァァァァァッ！！」
ドオオオオオオオオオオオオオウッ！！
2人の特大エネルギー砲が放たれた！
ケツアール「・・・・・」
しかし、ケツアールはバサッと羽を広げ、自分の体を輝かせた！
バシュウウウウウウウウッ！
ケツアールの光る体にエネルギーがぶつかる！
ケツアール「ケケケケケーッ！待ッテイタノダヨ、コノ時ヲ！！」
シュイイイイーーーッ！！
守護天使達「！！」
全員が目を疑った。
何と、2人の放ったエネルギーがケツアールの目の前に集まりだしたのだ！
真吾「う・・・うそやろ・・・」
G3「な・・・なんじゃこりゃあ！？」
動揺する2人。
メガミ「2人共、逃げてっ！！」
メガミが叫ぶ。
ケツアール「アリガトウ七曜ノ勇者、楽シカッタヨ・・・ソシテサラバダ！！」
ケツアールが体を翻す！
ケツアール「究極奥義・・・ガンマ・レイッ！！」
ズバアアアアアアアアアアアアアアアッ！！
更に強大なエネルギーが2人に迫ってきた！
G3「ちっ！」
緊急回避行動を取るG3。
真吾「うわあああーっ！」
しかし真吾は動けない！
ちえこ「ご主人様〜！」
りな「ご主人様！」
ましろ「ご主人様！」
かすみ「ご主人様！」
ミーコ「ご主人ちゃまっ！」
ケン「マスターッ！」
ババババババッ！！
6人が真吾の前に現れた！
真吾「お、お前ら・・・・！」
7人が光の中に消えていく・・・・・
ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ！！！！
G3「うわあああああっ！」
G3さえ、吹き飛ぶほどの大爆発が上がった！
そして、地球の運命は・・・・
（後編に続く…）