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OtogiWars 第七幕「地球(ほし)は生きている(前編)」

オトギ大戦-OtogiWars- 第七幕
『地球(ほし)は生きている・前編』

 

サキ「レオン、ヤツのレベルはわかる?」
レオン「ああ、ちょっと待ってくれ・・・」

サキの言葉に、レオンはスカウターを起動する。

レオン「!・・・こ、こいつはまさか・・・こんな事があっていいのか!?」
セリーナ「まさかとは思いますが・・・ケツアールから感じ取れるこのプレッシャーから
      感じ取れますわね・・・」

セリーナも剣を構えて答える。

メシア「あいつらがこんな力を持っていたとはな・・・・」
メガミ「ええ、まさか合体して復讐鬼になるなんて・・・」

2人が言葉を交わす。

メガミ「3人はそれぞれ地球上に存在する、陸・空・海の力を持っていました、つまり
    ケツアールは地球を崩壊させるに充分な力を持っています」
メシア「何っ!?ではヤツのレベルは・・・」

メガミの言葉にメシアの表情が険しくなった。

メガミ「おそらくは通常のG3に匹敵するでしょう」

メガミが言葉を返す。

G3「ほぉー、そりゃ本当かよ?」

その2人の言葉を聞いていたG3。
ダダッ!
突然G3が飛び出した!

メガミ「G3!?何をするつもりですか!」
G3「今の俺様とやりあえるもんなら・・・やってみやがれっての!!」

ジャキッ!!
G3がランチャーをケツアールに突きつける。

G3「死ねやぁーっ!!」

ドムッ!
G3がグレネードを放つ!
ゴオオッ!
グレネードは猛烈な勢いでケツアールに向かっていく。
ギラリ・・・・

その時、一瞬ケツアールの目が光った。

ケツアール「・・・・カアッ!」

ブオオッ!
ケツアールから闘気があふれ出る!

サファリ「うわあっ!」
ティコ「くっ!」

守護天使達は闘気によって吹き飛ばされそうになるのを懸命に堪えている!
ドゴオーーーンッ!!

G3の放ったグレネードはケツアールの目前で爆発した!

G3「マジかよ!?」

驚くG3。
ケツアールはG3に向け、口を開く。

ケツアール「オ前ハ目障りダ・・・消エ失セロ!!」

キイイイイイイイイン!!
ケツアールの目が赤く輝く!

ケツアール「インペリアル・・・レイ!」

シュイーン!
目から放たれた光線が地を走る。
刹那!

ドドドドドドドッ!
光線の走った地から、火柱が勢いよく吹き上がってきた!
やがてその火柱がG3に迫る!

Rynex「G3様ぁぁぁっ!」
ガドル「こんのぉぉぉぉ!」

ドッゴオオオオオン!
大爆発があがる。

G3「・・・お、お前等!?」

G3の目の前にはボロボロのRynexとゴ・ガドル・バ・・・・

G3「な。何で・・・そんな事を!」
Rynex「あ、主を守るのは・・・使い魔として当然です・・・・」
ガドル「そういう・・・こった・・・ぐふっ!」

2人は苦しみながらも口を開く。

G3「き・・さま・・・貴様ぁ!絶っっっっっ対に許さんぞぉぉぉぉぉ!」

G3が叫び声をあげる。
ビリビリビリ!
G3の張り上げる声に、周りの空気が震えた!

ロック「ひるむんじゃねえ、俺達も攻撃だ!!」

ロック達がケツアールに向かっていく!

ケツアール「ウルサイ・・・ザコハオトナシクシテイロ!」

バサアッ!
ケツアールが羽をひるがえす。
シュシュシュシュシューン!!
無数の光る羽根が降り注ぐ!
ドドドドーン!

ロック「ぐわあーっ!」
よしき「わあーっ!」
ユージ「うわあーっ!」
しあん「はにゃあーっ!」

ロック・よしき・ユージ・しあんの4人があっという間に吹き飛ばされてしまった。

りな「ロック!」
ロック「へ、へへ・・・ダメだ、アイツ・・・超強ぇ・・・よ」(ガクッ)
ましろ「ユージ・・・さん」
ユージ「すいません・・・少しでもダメージを、と・・・思ったのです・・・が・・・」(ガクッ)
ケン「しっかりしろ、しあんっ!」
しあん「ケン・・・ごめん・・・ね」(ガクッ)

メシア「メガミ!」
メガミ「ええ!」

ジャキッ!
2人が互いの武器に力を込める!
ピキィーンッ!
武器が強い輝きを放ち始めた。

メシア「受けよ、セイグリッドエッジ!!」
メガミ「オクスタンランチャー・・・発射!!」

ドシュウウウウウッ!!
メシアの長剣からは巨大な雷光の刃、メガミの杖からは強力なビームキャノンが放たれる。

ケツアール「フン・・・・」

スウウッ・・・
ケツアールは、光る両羽で自分の体を覆った。
バチイイッ!  ビシイイッ!

メガミ・メシア「!!」

ケツアールは2人の必殺技をいとも簡単に弾き飛ばしてしまった。
スウウッ・・・
ケツアールが閉じていた羽を開いてゆく。

ケツアール「メガミトメシアサエ、コノ程度カ・・・興ヲ削ガレタワ」

バアッ!
ケツアールが光る羽を翻す!

ケツアール「モウオ前達ニ用ハ無イ!!」

ゴオオッ!
ケツアールがメガミとメシアに向かってきた。

メシア「むっ!?」
メガミ「くっ、結界を!」

メガミが杖に力を込めるが、間に合いそうに無い!
刹那!
シュンッ!
2人の前に影が現れた。
バシュウッ!!
ケツアールの羽が空を断つ!

ティコ「うわあーっ!」
サファリ「ぐわーっ!」
エイジ「のお〜!」
まもり「くはあっ!」

メガミ・メシアをかばった4人の守護天使が吹き飛ばされた。

ちえこ「いやあ〜っ!ティコさぁ〜ん!!」
ティコ「ごめんなさい・・・お役に・・・立てなく・・・て」(ガクッ)

ミーコ「おぢちゃまっ!」
エイジ「ワシとした事が・・・ドジ・・・踏んじまったの・・・」(ガクッ)

かすみ「まもりさんっ!」
まもり「・・・・無念」(ガクッ)

ケン「チッ・・・好き勝手やりやがって」
りな「でも、いくらアタシ達でも復讐鬼に勝てるかどうか・・・」

7人は天高く舞うケツアールを見上げる。

サキ「やはり・・・私じゃないとダメね」

ザッ・・・
サキが前に出る。
しかし、セリーナがグッとサキの腕を掴んだ。

セリーナ「無茶よ、サキ!あなたの今の体力じゃ、開封しても何分力を制御していら
      れるか・・・」
サキ「でも・・・私がやらないと」

サキはセリーナの手を払いのける。

レオン「やめろ、サキっ!」
サキ「・・・後はお願い」

レオンの叫びも空しく、サキは走り出していった。


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