死の先に在るモノ設定資料集

 
>呪詛悪魔
生前、(虐待を受けるなどして)人間に恨みを抱きながら死んだ動物が、
人間の姿となって復讐する為に転生した、まるで守護天使と正反対の邪悪な存在。
自分を虐待した人間に復讐するだけでなく、人間から幸せな待遇を受けた守護天使
への嫉妬や僻みの感情も持っているらしく、守護天使にも度々攻撃を仕掛けてくる。

>デッドエンジェル
さまざまな理由から人間や守護天使へ仇なす存在へと堕ちて(堕天して)しまった「元」守護天使。
デッドエンジェルとなった者は、呪詛悪魔とほぼ同質の存在へと成り果てる。
デッドエンジェルとなってまだ間もないうちは、処置によって守護天使に戻れる(復天できる)可能性があるが、
復天が望めない場合は、特務機関フェンリルの構成員によって死ぬまで追われる運命が待っている。

>堕天
守護天使が、デッドエンジェルに身を落としてしまうこと。
主人と死別するなど、失意の際に呪詛悪魔にそそのかされて陥るケースが多いようだが、
まれに強力な呪詛悪魔の力により、本人の意思に関わらず強制的に堕天させられてしまう例もある。

>復天
一度、デッドエンジェルに身を落としてしまった守護天使が、何らかのきっかけにより回復して守護天使の存在に戻ること。
殆どの場合、プロフェッショナルによる回復措置の助けが不可欠で、成功率も高くない。自力で復天できるケースは奇跡に近いといえる。
復天後も後遺症やトラウマが残ることが多く、完全な復帰には多くの努力が必要であるが、
意外な副作用として、堕天時に獲得した強大な能力の一部が、守護天使に戻った後も持続することがある。
また、一度堕天した守護天使には、「能力解放時に発生する背中の羽が赤く染まる」という、明らかな痕跡が残ってしまい、多くの場合当人にとって深いコンプレックスとなる。

>特務機関フェンリル
人間や守護天使に仇なす存在を排除する、天界に存在する秘密組織。サキとレオンが所属している。
主な排除対象は、呪詛悪魔やデッドエンジェルだが、場合によってはこれらの存在が
生まれる原因を作るような悪意を持った人間も排除対象に含まれる。

呪詛悪魔やデッドエンジェルの動きが多様化し、D.F.では対応しきれなくなった状況を受け、「イグアナのロイ」によって創設された。
活動の実態は公にされることがなく、組織は表向きには「天界裁判所・第2調査部」として、天界裁判所の一部門を装っている。
二級以下の守護天使にはその存在すら秘密。例えるなら秘密警察+諜報機関のイメージに近い。

>ドミニオン・フォース(D.F.)
守護天使を護る守護天使の組織。
例えるなら武力を持ったFBI。ようは警察である。
特務機関フェンリルとの連携がとられることは通常なく、むしろ衝突することが多い。

>メッセンジャー
秘密の強度が強く、かつ緊急を要する情報を天界から人間界(あるいは人間界から天界)に伝達する仕事。及びそれに従事する守護天使。
思念波(テレパシー)はある程度の能力の持ち主には簡単に傍受される為。本作の主人公の一人、伝書鳩のレオンはメッセンジャーでもある。

>追跡者
人間や他の守護天使へ仇なす存在を追跡する守護天使の総称。呪詛悪魔たちに忌み嫌われつつ、そう呼ばれている。
大抵はD.F.かフェンリルのメンバー。

>大天使
1級守護天使がさらに昇格して、神格を帯び始めた存在。そのランクは10級神から1級神まで存在する。
天界や守護天使達の管理等、さまざまな仕事に従事する。フェンリルでも、上級職や有能な人員は多くが大天使である。
大天使の中でも特に能力と適性が高い者が「メガミ様」を始めとする「神」の階級に進む。

>天界裁判所
問題を起こした守護天使を裁く為の機関。
他にも守護天使同士の揉め事の仲裁などをする。

>魔封瓶
死にゆく呪詛悪魔やデッドエンジェルの体から放たれる魂を封印し、次なる輪廻転生の輪に返すための封印具。
野ざらしの魂が呪詛悪魔に拾われ、再び悪しき存在となることを防いだり、瓶の中で魂を浄化し、次の生への転生を早める効果を持つ。
天界の者にとって、魂を魔封瓶に封印することは、殺めた相手へのせめてもの情けでもある。

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