G3‐XX「アヘハヘハヘ......」
ブロロロロロ...
先日のデートの余韻を引きずりつつ、グランチェイサーで走るG3。
勿論、この時はまだ事件の事など知る由もない。しばらくして、人気のない平原に続く道を抜けると...
G3‐XX「!!!!!」
何かの気配に気づいたG3は、咄嗟にグランチェイサーのハンドルを切る。
ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!
一瞬前までグランチェイサーがあったところの地面に火花が数発上がる。火花と言うより爆発に近いが。
火花が上がった箇所には直径1メートルくらいの大穴があき、それが数箇所にできていた。
キキキッ!!!
G3は、ブレーキをかけて辺りを見回すと、何やら怪しげな人影を見つけた。
その人影は、全身をマスクとアーマーで固めてバイクにまたがり、手には銃を持っていた。
G3‐XX「あ、あれは......!?」
その人影がはっきりと姿を現わすと、何とG3にそっくりであった!
マスクとアーマーの形、バイクのデザイン、そして持っている銃も...
だが、そっくりではあってもG3と見間違われる事はないだろう。
なぜなら、その人物の鎧とバイクはG3のそれとは違って黒かったからだ。
また、頭部にあるアンテナの形状も異なり、本数もG3のものが3本に対し、
その人物のそれは2本であった。
黒い鎧の男「ほっほう、貴様がG3‐XXか。まずは初めましてと言っておこう。」
G3‐XX「......てめえ、復讐鬼とは違うな。何かすっげえいや~なオーラを
ビンビンに感じるぜ。」
その男にただならぬ気配を感じたG3。おそらくマスクの中の目つきには真剣な鋭さがあったであろう。
黒い鎧の男「おっと、自己紹介がまだだったな。
俺の名は、 G6(ジー・シックス)‐オメガだ。」
G3‐XX「...G6...オメガ......」