Legend of Quel

第三部(完結編) 第4話

G3‐XX「アヘハヘハヘ......」

ブロロロロロ...
先日のデートの余韻を引きずりつつ、グランチェイサーで走るG3。
勿論、この時はまだ事件の事など知る由もない。しばらくして、人気のない平原に続く道を抜けると...

G3‐XX「!!!!!」

何かの気配に気づいたG3は、咄嗟にグランチェイサーのハンドルを切る。

ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!

一瞬前までグランチェイサーがあったところの地面に火花が数発上がる。火花と言うより爆発に近いが。
火花が上がった箇所には直径1メートルくらいの大穴があき、それが数箇所にできていた。

キキキッ!!!

G3は、ブレーキをかけて辺りを見回すと、何やら怪しげな人影を見つけた。
その人影は、全身をマスクとアーマーで固めてバイクにまたがり、手には銃を持っていた。

G3‐XX「あ、あれは......!?」

その人影がはっきりと姿を現わすと、何とG3にそっくりであった!
マスクとアーマーの形、バイクのデザイン、そして持っている銃も...
だが、そっくりではあってもG3と見間違われる事はないだろう。
なぜなら、その人物の鎧とバイクはG3のそれとは違って黒かったからだ。
また、頭部にあるアンテナの形状も異なり、本数もG3のものが3本に対し、
その人物のそれは2本であった。

黒い鎧の男「ほっほう、貴様がG3‐XXか。まずは初めましてと言っておこう。」

G3‐XX「......てめえ、復讐鬼とは違うな。何かすっげえいや~なオーラを
      ビンビンに感じるぜ。」

その男にただならぬ気配を感じたG3。おそらくマスクの中の目つきには真剣な鋭さがあったであろう。

黒い鎧の男「おっと、自己紹介がまだだったな。
                   俺の名は、 G6(ジー・シックス)‐オメガだ。」
G3‐XX「...G6...オメガ......」


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