Legend of Quel

第三部(完結編) 第5話

G3‐XX「...G6...オメガ......」
G6‐オメガ「そうだ。んで、こいつが俺の愛機メタルマッドネス。どうだ、イカすだろ。」

そう言ってグランチェイサーそっくりの黒いマシンを自慢するG6。
と、そこへRynexからの通信が入ってきた。

Rynex<G3様、大変です!!!ワーバインさんが黒い鎧の男に...>
G3‐XX「何!ワーバインが...?」
G6‐オメガ「ああ、そういえばこの間、変なサメみたいな奴が来たっけ。勿論、丁重に
       遊んでやったけどな。」
G3‐XX「......似てるのは見た目だけじゃなさそうだな。」

しばしの沈黙。睨み合う2人。だが、今の状況から言ってG3の方がやや不利である。
G6の方は既に銃を手に構えているのに対し、G3の方はまだ武器を手にしていない。少なくともそう見えた...

ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!
先に動いたのはG6の方だった。GM‐01そっくりの銃を数発撃ってきたが、G3はこれをGB‐09で防御。

G3‐XX「面白れえ、やったろやないかい!!!GM‐01、アクティブ!」

敵の銃撃を巧みに防ぎながらグランチェイサーからGM‐01カスタムを素早く取り出す。
ドム!ドム!ドム!ドム!
ドゴ!ドゴ!ドゴ!ドゴ!
互いに銃を撃ち合うたびに両者の間で火花が飛び散る。いや、火花というよりは爆発に近かった。
鋭い閃光の嵐が両者の間を覆う。

G6‐オメガ「おおおお!?ひょっとして、俺のVM‐01の弾を撃ち落としてるってのか?やるじゃねえか。」

銃火器の撃ち合いでは決着がつきそうにない。
両者はこのままでは埒があかないと判断し、銃を右足にアタッチすると次の武器をバイクから取り出す。

G3‐XX「GS‐03、アクティブ!」
G6‐オメガ「VS‐03、アクティブ!」

それぞれブレードを構えて突撃、今度は刃が激しくぶつかり合う!
ガキイイイイイイイイイイイイン!!!!!!!
ボグオオオオオオオオオッ!!!!!
刃が激突した衝撃で両者の足元の地面に巨大なクレーターができあがる。
鍔迫り合いの後、G3がキックを放ったが、
ガアアアアアアアンン!!!!!
G6の左腕に光の盾が現れ、これを防いだ。G3は、キックの反動で後ろに飛びのいて着地。

G3‐XX「チッ...やっぱり奴にもシールドがあったか。」
G6‐オメガ「VB‐09だ。俺に飛び道具は通用せんぞ。」
G3‐XX「ケッ、要するに俺のGB‐09をパクっただけじゃん。」

互いにシールドがあることがわかり、両者ともに攻め手に欠ける状態となった。

G6‐オメガ「でもまあ、せっかくだからもう一個くらい武器使っとくか。VX‐05、アクティブ!」

そう言ってメタルマッドネスから折りたたみ式ガトリング砲を取り出すG6。

G3‐XX「ウゲッ!!!!!こんな所でぶっ放す気かよ!!!GX‐05、アクティブ!」

G6の意図を察知したG3は負けじとGX‐05改3式を取り出し、
右足のGM‐01と組み合わせてXXランチャーを構える。
G6の方も、G3と同様VX‐05とVM‐01でミサイルランチャーを作り上げる。
これで互いにランチャーを構えて向かい合う形となった。

G6‐オメガ「俺のこの...」
G3‐XX「VXランチャーって言うんだろ、どうせ。」

G6‐オメガ「そういう事。ところでお前、どうすんだよ。こんな所で俺達のランチャーが
        ぶつかったら、お前は無事でもこの辺一帯が巻き込まれて大惨事になっ
        ちまうぜぇ~♪」

G6の言うとおり、もしこのまま互いに撃ち合ったら周辺の町が少なくとも10個くらいは消えてなくなってしまう。
もしG6が火力を初期設定よりも増幅させていたらそれ以上の被害が出てしまうだろう。

G3‐XX「.........」

G6‐オメガ「ま、どうせみんな滅ぼすんだし、先に滅んじゃった方が町の人間どもも
        幸せだろう。」

G6の眼が邪悪な光を帯びる。

G6‐オメガ「そんじゃあそういう事で、死ねえええええええええええええええええええええええええええええええええええッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドグオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

G6のVXランチャーは、無情にも発射されてしまった。どうする、G3!!!!!


Otogi Story Index - シリーズ小説 - Legend of Quel