Legend of Quel

第三部(完結編) 第34話

大邪神が最後の一撃を撃つ間、クゥエルもまたとどめの一発を用意していた。

クゥエル「ファイナルウウウウウウウウウウウウウウウウ...............」

大邪神の放った最大最強の技「ドゥームズデイ・ディスラプター」の激しい閃光が技を発動する前のクゥエルを包む。

ピシッ…!ピシッ…!

ムサ婆「むっ…!?」

大邪神の技の威力を表すかのように、水晶玉にいくつものひびが入った。
ところが...

クゥエル「ビッグボンバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ズバシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

クゥエルの閃光が大邪神の全力を実に軽々と押し返し、大邪神をあっという間に飲み込んでいく。
飲み込まれた大邪神は一瞬にして粉砕され、跡形もなく消滅した。大邪神ガイナギロスの呆気ない最期だ。

クゥエル・ジ・アクシオンが誇る史上最大にして最強の究極消滅奥義「ファイナルビッグボンバー」。

ネーミングはいい加減だが、『万物』を滅ぼし『無限』を滅ぼし『無』をも滅ぼすドゥームズデイ・ディスラプターすらも軽々と掻き消すその威力を以ってすれば、 それこそ全宇宙、3次元、パラレルワールドや魂の住む世界等にとどまらず、4次元、5次元、613次元、2026次元等、ありとあらゆる全ての次元が、そして存在・不存在を含めたありとあらゆる概念という概念が一瞬にして何度も消えてなくなるだろう。

何回消えてなくなるかを無理やり数字で考えようとしても、それこそ不可説不可説転はおろかグーゴルプレックス、バード数、ビジービーバーといった概念をも超えてしまい、もはや無理やりであっても数字などで計れる様な代物ではない。
どんなに巨大な概念も、今のクゥエルの前では塵・埃以下である。

 

*グーゴルプレックス:10のグーゴル(10の100乗)乗(ちなみに無量大数は10の68乗)

バード数:グーゴルプレックスをも超えるらしいが、よく知らん。

ビジービーバー:何だかよくわからんが、人智によってはこれを超える事ができないらしい。

不勉強な作者でスマヌm(_ _)m

 

もっともこの場合、クゥエルが全くと言っていいほど力を出し切っていなかったうえ、周りは既に大邪神の手で果てしない虚無に変えられた後だったので、実際には大邪神だけがこの奥義の犠牲者となったのだが。

これまでのどんな存在よりも強大なクゥエル・ジ・アクシオン。
その力は、まさに絶対無敵。
これから先、強大さにおいてこれを超えるものは未来永劫現れる事はないだろう。

パキイイイイイイイイン!!!!!

ムサ婆の使っている水晶が砕け散った。G3‐XXと同じ材質でできた水晶がである。

ムサ婆「な、何と!!!」

Rynex「やはりこうなりましたか...でもまだもう1つありますよ。」

新しい水晶で再び映像を映し出す。一同が不安そうな表情で見守る中、やがて爆風が晴れクゥエルがその健在な姿を現わした。


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