きよく!ただしく!!

元六・ヱ戸時代編 第壱話「時代劇だよ!全員集合!!」

えぇ〜・・・コホン。
時は元六・ヱ戸時代(げんろく・えどじだい)にまでさかのぼります。

当時、将軍のお膝元であったヱ戸の街は
八百八町(はっぴゃくやちょう)と呼ばれていたのに対し、
大坂の街は八百八橋(はっぴゃくやばし)と呼ばれておりました。
というのも、街のいたるところに張り巡らされた水路に
多くの橋がかかっていたためであります。
大坂という街はこの網の目のように広がっている水路を実に巧みに活用し
商人が多くの物品を流通させ
街全体に活気があふれておりました。

しかしこの世の中、光があれば影があります。
商人の中にも裏で幾多の悪行をたくらみ、
それを実行し破格の金銀を手にするものもおりました。
そんな悪商人のために涙を飲んだ町民も数知れず・・・
そんな時代のそんな街、草木も眠る丑三つ時に
屋根から屋根を駆け巡り、悪商人の家の倉から金を盗み、
苦労している町民にそれらをばらまくという
一種の義賊集団がおりました。

今回は、そんな彼等のお話です・・・・・


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