「しつじの世界は燃えているか・後編」

ボオウッ!
突然男の顔から紅い炎が上がった!

男「ぐわああっ!!」
よしき「!!」

その瞬間!
ダダダダダダッ! ガガガガガッ!
周りに隠れていた呪詛悪魔たちが一斉に発砲する!
シャキッ!  ヒュッ ヒュン!
ケンが懐に忍ばせたナイフを投げる。

男「ぐっ!ぐわあっ!」

数本が男達に直撃する。
だが安心するのも束の間、すぐに次の攻撃が始まる。

ケン「・・・・く!」

支柱に隠れたケンは両手に数本のナイフを持ち、念を込めた。
ボッ!
ナイフから炎があがる。

ケン「・・・はあっ!」

それを投げつけるケン。
ズガアアアアアアアアンッ!
まるで爆弾のように大きな爆風が舞い上がる!

 

 

よしき「!!」

聖堂の外に退避したよしきは、その音に気付く。

よしき(ケンさん・・・あなたの戦闘能力といい、先程の力といい・・・あなたは一体?)

よしきは1人考える。

よしき(とにかく今はそれどころじゃ無いんですね!)

よしきは1人走り出した。

 

 

 

死体と煙の残る中、残った人影はわずか2人。

ケン「行くぜガズー・・・この前の決着、ここでつけてやる!」

ボオウッ!
ケンの右手に紅い炎が宿る。

ガズー「やはりお前も、戦い無くしては生きていけないようだな、ケン!」

ボオウッ!
ガズーの右手にも青い炎が宿る。

ケン「言うなあああああああっ!!」

ケンは大声を上げ、右の拳を突き出す!

ガズー「フンッ!」

ガズーも右の拳を突き出す!

ズガアアアアアアアアアアンッ!
互いの炎がぶつかり合い、大爆発を引き起こす!

ケン「でえええええい!」

ガッ! ビシッ! ベキッ! ズガッ!

ガズー「はああああああっ!」

ドシュッ! ガスッ! ゴスッ! バキャッ!
互いの猛ラッシュが続く。
シュウンッ!
突然、ガズーの姿が消えた。

ケン「!!」

ガズーがケンの後ろから拳を振りかざす。
ドゴオアッ!!
ケンは紙一重でそれをかわし、ガズーの炎は支柱を砕いた。
シュウンッ!
再びガズーは姿を消す。

ケン「チッ、あいつのスピードはダテじゃねえからな・・・・」

ケンは目を閉じ、集中する。

ケン(落ち着け、ヤツは死角から攻撃してくる・・・・ヤマを張るんだ、右か?左か?)

数秒の間の後・・・・

ケン(左だ!)

バッ!
ケンは左にバク転する!
ドゴオオオオッ!

ケンの読みは当たった。
ガズーは左側から拳を振り下ろしてきたのだ!
ケンがガズーの背後を取る。

ケン「もらったあっ!」

ケンは拳を振りかざした!
拳に紅い炎が宿る!
スッ
ガズーが振り向き様に何かを取り出した。

ケン「!!」

ズギュウーーーーーンッ!


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