Legend of Quel

第三部(完結編) 第29話

ドグオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ オッ!!!!!!!!!!!!!

G3‐XYZ「うぐあああああああああああああああああああっ!!!!!!!!」

恐ろしいほどの閃光とともに吹っ飛ばされていくG3。だが、満身創痍になりながらも、G3はなおも立ち上がろうとする。

G3‐XYZ「まだだ...こっからが...本番...だぜ......」

大邪神は再び3ヶ所に光を集中し、三位一体のビームを放った。今度は貫通力を重視した細いビームだ。

バシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!!!!!!!!!

G3‐XYZ「ぐはああああああああああああああああああっ!!!!!」

ビームがG3の腹部を貫いていく。黒い血をふきながら数歩よろめき、その場に倒れこむG3。

一同「!!!!!」

戦う力を失った事を示すかのように超変身が解けるが、それでも懸命に体を起こし、ふらふらと立ち上がる。

G3‐XX「......こ、これくらい......どうって...事......」

だがその時、マスクの目が輝きを失い、糸の切れた人形のようにその場でパタリと倒れ込んで動きを止めた。

彼がそこから立ち上がる事は、なかった...

 

るる「じーすいーたああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!!!!!!!」
ひつ爺「そ、そんなバカな...!!!」
みどり「こんなの......こんなの嘘れす!!!あのG3さんが負けるはずないれす!!!!!」

ななとももはらんとゆきに泣きついている。

郷太「どうしたんだよG3!!!立て!!!!!立つんだああああああああああああああああああああッ!!!!!!!」
ロック「そうだ!!!お前はこのまま終わっちゃいけねえぜ!!!!!」
ワーバイン「G3でも勝てなかった......まるで俺達に滅びろと言っているかのようだ......」
Rynex「ワーバインさん!!!」
神様1「やはり、まともに当たってガイナギロスに勝つのは無理だったのだ...」
神様2「クゥエルを...アクシオンを覚醒させるしかないというのか...」
神様3「それではどのみち結果は同じだ!」

G3が倒れた事は、一同にとってこれまでにない衝撃となったようだ。

 

るる「じーすいーたんが...じーすいーたんが負けちゃったよおおおお......
うっ...うう...うううう......」

るるは泣きべそをかく。そこへやってきたのは...

たまみ「るるちゃん、しっかりして!!!!!」

嗚咽を漏らしながらたまみの方を向くるる。

たまみ「G3さんは、まだ負けてない!!!るるちゃんが呼べば、きっとまた立ち上がってくれるはずよ!!!」
るる「......たまみ...姉たん......?」
たまみ「るるちゃんだったら、今のG3さんに力をあげられるはず!!!だからお願い...G3さんを信じてあげて!!!G3さんを応援してあげ て!!!!!」
Rynex「そうですよ!G3様は負けない!!!どんな事があったって、絶対に!!!!!」
るる「Rynexたん......」

しばらくきょとんとしていたるるだが、涙をごしごしと拭き、決意に満ちた目になる。

るる「うん、るる、もう泣かないお!じーすいーたんはきっとみんなを助けてくれる!それで、また戻ってくるって約束したんらもんね!」

たまみ達のそんなやりとりを見ていた神々は...

神様1「不思議だな。あの少女達を見ていると、クゥエルを信じてみようという気になってくる。」
神様2「彼女らの奴を思う気持ちがそうさせるのかもしれんな。」
神様3「奴を選んだ我々の眼に狂いはなかったという事か。」
神様1「それと同時に、あの時メガミが反対したのも今ならわかる。我々のした事が奴にとってどれだけ酷な事かもようやくわかった。
だが、今となっては奴を応援するくらいしかできん...」
神様2「ならば、我々は我々のできる事をすればいい。」
神様3「G3の生き様を、最後までしっかりと見守ってやるのだ。」
神様1「......ああ、そうだな。」

よしき「今の僕達にできるのは、祈る事ですね。以前きよさんが呪詛悪魔に捕われた時、僕と仲間達の祈りでご主人様に力を与え、きよさん を救出した事がありました。」
千田さん「そうか!あの時みたいに...」
ゆき「やってみましょう。もしかしたら、G3さんの力になれるかもしれません。」
ワーバイン「そうだよな。俺、どうかしてたぜ。」
みか「そうよ!みんなあいつに助けてもらったんだもん!」
Rynex「今こそG3様をみんなでお助けする時です!!!」
るる「お助けするお!!!」

その場にいる一同は皆、胸の前で手を合わせG3を信じた。
守護天使も、ご主人様も、神様も、使い魔も、夢魔達も、みんなが種族を超えて心を1つにした。
誰もが待ち望む明日のために...


一方、G3を葬った大邪神は、2026次元をあとにしていくつもの次元を滅ぼしながら突き進んでいた。
このまま進めば、いずれ3次元も滅ぼされるだろう。

果たして、祈りは通じるのか?
G3、立て!!!!!


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