Legend of Quel

第三部(完結編) 第27話

るるを乗せたカットラスが天界に到着した。

ご主人様「るる!!!」
なな・もも「るるちゃん!!!」

カットラスを降りたるるに駈け寄るご主人様と守護天使達。

るる「ご主人たまあああああっ!!!」

るるはご主人様にすがりつき、嬉し涙を流す。他の守護天使も集まって再会を喜び合う。

Rynex「るるちゃん、本当によかったね...」

守護天使達同様目に涙を浮かべるRynex。

ゴ・バベル・ダ「しかし、問題はまだある。」
ゴ・ガメゴ・レ「あの大邪神とかいう奴か。G3様は勝てるだろうか...」
メ・ギャリド・ギ「ダイジョウブ...イマノG3サマニテキハナイ......」

 

その頃、G3は大邪神の待つ2026次元に到着していた。
そこはまるで色だけでなりたっているような光景で、様々な色が交錯し、
山の天気のように目まぐるしく変色していく。傍観しているだけでも目がチカチカしてきそうだ。
そこには、生命というものは全く存在していない。いや、存在できないというべきか。
それこそ全ての次元を超えた存在でなければこの次元に存在することすら許されないであろう。
これに唯一立ち向かえる勇者は、恐ろしいほどの瘴気を感じながら目標を目指していく。

G3‐XYZ「あれか!!!」

G3のはるか前方に大邪神と思われるものが見えた。それはとてつもなく巨大な生き物のようである。
大きさはおよそ10km。ナメクジのような頭部、強固な甲羅、巨大な1本の尾を持ち、
また全身には触手や、何かを吐き出してきそうなくぼみが無数にあった。

よしき「あ、あれが...」
サキ「大邪神......」

大邪神のあまりのおぞましさに驚きを隠せない一同。

メガミ様「大邪神ガイナギロス。太古に作られた戦闘生物のなれの果て...」
美月「!!!」

思わず目をそらす美月。

ティコ「どうやらご主人様には刺激が強すぎたみたいですね。」
もも「こ、恐い...恐いです......」
なの「G3、あんなの早くやっつけてなの〜っ!」
きよ「あ...あ...ああっ......」

きよは、大邪神のおぞましい姿に腰を抜かしてしまった。
るるやなななどの年少者達は恐怖で全身を震わせており、中には泣き出す者もいた。年長者が彼女達を抱きしめる。

あゆみ「大丈夫...大丈夫よ!きっとG3さんが何とかしてくれますわ!」
エレナ「恐くない、恐くない。さあ、もう大丈夫ですよ。」

レオン「G3は勝てると思うか?」
サキ「わからないわ。ただ...」

映像の中のG3の姿を改めて見るサキ。

サキ「彼が負けたら最後って事だけは確かだけど。」
レオン「相変わらずはっきり言うなあ。」

グルルルルルルルルル......
うなり声を上げる大邪神。G3はそいつと対峙する。

G3‐XYZ「ほっほう...こいつをぶっ飛ばせば全部解決ってわけか。ようし......」

G3の目が一瞬鋭く光り、

G3‐XYZ「やったろやないかい!!!!!!!」

そう言った瞬間、G3は大邪神のわき腹付近に一瞬のうちに移動し、凄まじい拳撃のラッシュを見舞った。
その際、接近する直前に放った気弾の嵐もおまけしてやる。

G3‐XYZ「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオ ラ!!!!!!!!!!!」

ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴド ゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ラッシュと気弾のフルセットをぶち込んでいく。
一同には、G3が突然消えて大邪神が爆発し始めたようにしか見えない。が、大邪神の方には特に変わった様子は見られなかった。

G3‐XYZ「!!!!!」

気配を察知したG3は、大邪神から急いで離れる。その直後、大邪神の体にある無数のくぼみからレーザービーム(のようなもの)が飛んで きた。
しかも、ご丁寧に追尾機能までついている。その威力がどれほどのものか、G3は野性のカンで悟っていた。

G3‐XYZ「ぬうううっ...!!!こいつをくらったらやべえな。」

間髪を入れず、無数の触手が恐るべきスピードでG3に向かってくる。
大邪神の攻撃は、数では要塞惑星を上回り、威力と速さではG6をも凌駕していた。
だが、G3は超スピードでこれを辛うじてかわしていく。やはりここでもG6戦と同様の理由でテレポートはご法度だ。

G3‐XYZ「オメガより速い!!!!!」

大邪神の猛攻をかわしつつ、何とか隙を見て拳や口から弾を撃って反撃するG3。
その弾の一つ一つがそれこそ無数の銀河が消し飛ぶ程の破滅的な威力を持っているのだが、大邪神はびくともしないようだ。

G3‐XYZ「効いてないのか?ようし、だったら...」

今度は大邪神の真正面に回りこむ。が、その瞬間2つの巨大な頭部が光り始め、超極太レーザーが2本放たれる。

G3‐XYZ「あぶねっ!!!!!」

G3はこれを紙一重でかわし、ストラグルキックの体勢でそのまま大邪神の頭部へと突っ込む。

G3‐XYZ「どわりゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ あッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

バグオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ オオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


Otogi Story Index - シリーズ小説 - Legend of Quel