Legend of Quel

第三部(完結編) 第24話

ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ.........
G6のチャージが進む中、G3は思いがけない行動に出た。

G6‐オメガZ「?????」

何と、G3は切断された自分の右手をその場で...

あかね「か、かじった......!?」
ひつ爺「食っとる...のか...?」
くるみ「こんな時でもお腹すくのかな〜?」
つばさ「そんなのん気なこと...」
ゆき「いえ、案外当たっているかも知れませんよ。」
つばさ「えっ?」

バリ......ボリ......

G3‐XYZ「よっしゃあ!」

自分の右手を一かじりしたG3は少し力を取り戻し、何とか立ち上がった。

G6‐オメガZ「何ィッ!?」

G6は、今までに受けたダメージのせいでチャージが遅れている。その間にG3は自分の右手に握られていたグランアクセラーを拾い、それに自分の残ったパワーを凝縮・集中させた。グランチェイサーの始動キーでもあるグランアクセラーは他の武器よりも格段に頑丈に作られており、エネルギー凝縮の触媒としてはうってつけなのだ。勿論、限界というものがあるが、ないよりはあった方がエネルギーを集中しやすくなる。先ほどG3の右腕を切断したG6のメタルアクセラーもまた然り。

G3‐XYZ「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!!!!!!!!!!!」

グランアクセラーを光の刃が包んでいき、やがて長剣のように長い刃となった。それを槍投げのように構えるG3。

G3‐XYZ「ぶっとべえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

バシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!!!!!!!!!!!!!

G3が渾身の力で強化グランセイバーを投げつけると、G6のチャージしている気弾に吸い込まれていく。そして...

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ......

G6の気弾が突然形を崩し始めた。G6のヘルズクラッシャーとG3のグランセイバーが反発作用を起こしたためだ。

G6‐オメガZ「な、何イイイイイイッ!!!逆暴走だとおおおおおおおッ!!!!!まさかこれを狙って......」

ドグオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

普通なら右手1かじり分のエネルギーなどヘルズクラッシャーの光に掻き消されてもおかしくはないはずなのだが、パワーを極限まで凝縮していたうえヘルズクラッシャーのチャージが不完全だったため、作戦は成功した。

G6‐オメガZ「うぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!!!!!!!!!!!!」

チャージが不完全とはいえ、ギガスマッシャーに近い威力を持つ気弾の逆暴走で再度吹っ飛ばされるG6。その間にG3は余波で吹っ飛びながらも自分の右手の残りをむさぼり食っていた。口のまわりを黒く染めながら。

バリボリ...バリボリ...
力を取り戻したG3は体勢を立て直し、左の拳を構える。G6がまだ倒れていない事を感じ取ったからだ。そして、爆炎の中から全身焼けただれたG6がゾンビのような姿で飛び出し、G3に向かってくる。

G6‐オメガZ「おおおおおおおおのおおおおおおおおれえええええええええッ!!!!!!!!!!!!!」
G3‐XYZ「ばあああああああくうううううううれええええええええつううううう.........」

左拳に最大限の力を込めるG3。闘気が集中し、光と炎が混ざったようなオーラが拳を包んでいく。勿論これがあくまでもG3の放つ謎のオーラであり、我々の知っている光や炎とは全く別の、この世の摂理なんぞぶっちぎりで超越しまくった何かである事は今さら言うまでもなかろう。

G3‐XYZ「ファイアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

その場で適当につけた、センスの欠片も感じられない技の名前を叫びながら突撃する。G3の左ストレートとG6の右ストレートが激しく激突!!!

バキャキャキャキャキャキャキャキャキャキャキャキャキャキャキャキャキャキャキャキャキャキャキャキャキャキャ!!!!!!!

G3の拳がG6の右腕を先端から徐々に砕いていき、そのままG6の右目があった場所に直撃!!!!!

グワッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!

右腕と顔の右半分を失って吹っ飛ぶG6。だが、すぐに起き上がって再度向かってくる。
G6‐オメガZ「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!」
G3‐XYZ「アアアアアアアアアアアンドオオオオオオオオオオオ.........」
次の瞬間......

G3‐XYZ「爆裂キイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイック!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドグシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

両者のキックが激突、G3の放った渾身の蹴りがG6の胴体を木っ端微塵に粉砕。体を丸ごと砕かれたG6は首だけとなって転がっていき、その目から輝きが消えた。


Otogi Story Index - シリーズ小説 - Legend of Quel