〜ノエルラントの名花たち〜 「四妃会議」

ミズキ妃「四妃ィ、会議〜〜〜♪」
ハルヒ妃「のってますね…ミズキさん。これは一体…。」
ミズキ妃「いえ…たまには同じ陛下の妻同士、親睦を深めたりするのもいいのではないかな、と。」
キリカ妃「あの…それは分かりますが…。歌いながら始める意味が良く分からなかったのです…。」
ミズキ妃「まあ、確かにそれはそうでしょ。でもそうしておくのも悪いことではないけどね。」
シーマ妃「うーん…。」
ミズキ妃「では、始めましょう。」

※ノエル公について
シーマ妃「まずは国のトップであり、私たちのだんな様でもあるノエル様ですが…。」
ミズキ妃「私たちがこう言うのは何だけど、ちょっと存在感が足りない気がするよね。」
キリカ妃「確かに…。娘たちが成長して対外的な仕事をこなせるようになってきたこともあるでしょうが…。」
ミズキ妃「ちょっと…。それは目立つ役割を果たせている子供がいない私やシーマさんへのあてつけ?」
キリカ妃「い、いえ…。決してそんなつもりは…。」
ミズキ妃「こういうことはガツンと言っておかないと!ねえシーマさん。」
シーマ妃「あの…私は別にいいのですが…。」
ミズキ妃「このままでは私たちの存在感までなくなるよ!」
ハルヒ妃「まあまあ。落ち着いて。ちょっとミズキさん、興奮しすぎではないですか?」
ミズキ妃「あーっ!ハルヒさん、あなた一人だけ息子が産めたと思って!」
ハルヒ妃「な…。」
ミズキ妃「あーもう!むかつく!」
シーマ妃「落ち着いて下さい、ミズキさん!」
ミズキ妃「むきーっ!」

(しばらくして…)

ミズキ妃「…ごめんなさい。私感情が昂ぶると後先考えなくて…それで…。」
キリカ妃「まあいいですよ。私も不用意な発言がなかったとは言えないのですから。」
ミズキ妃「ありがとう…。」
ハルヒ妃(この気性がノエルラントの防衛に役立っているんですね…。さすが親衛隊長の母…。)
シーマ妃「それで…ノエル様についての話ですが…。」
ハルヒ妃「ああ…確かに陛下はあまり押しの強い感じではないですね。優しいのはいいのですが…。」
シーマ妃「地味…ということでしょうか…。」
ミズキ妃「蜃気楼、みたいだよね。」
キリカ妃「蜃気楼!うまい表現ですよね。」
ハルヒ妃「幽霊、とも言えますか。」
シーマ妃「幽霊…なかなか…。」

とここで4人が話している部屋の扉の影から誰かが見ている気配がする。

ハルヒ妃「誰でしょう…あ!」

見ているのはノエル公その人!ミイラのようにトイレットペーパーを体中に巻き、幽霊っぽい恨めしげな雰囲気をかもし出している。まるで「地味ねえ…。悪い?」とでも言いたげに…。

ハルヒ妃「見ていたんですね…。」
キリカ妃「謝ってきましょうか…。」

かくして4人はノエル公に詫びを入れ、会議は続く。

※クリス公太子について
シーマ妃「続いてはノエルラントの次代を担うクリス公太子について話しましょうか。」
ハルヒ妃「うーん…。これ気になるんですよね。我が息子でもあるクリスがどう思われているのか、というのは。」
ミズキ妃「私はちょっと軽いと思うんだけど。」
シーマ妃「そうですね…。ちょっと真剣味に欠けるというか…。」
キリカ妃「口さがない面もありますね。」

こんな調子であまりいいことでない話が続いていたが…

キリカ妃「あ、ちょっと!ハルヒさんがブルーに!」
ミズキ妃「本当だ!」
ハルヒ妃「そ…そんな風に思われていたなんて…。へこみます…。」
シーマ妃「ま、まあまあ…。」
キリカ妃「冗談ですから。」
ハルヒ妃「ほ…本当ですか?」
ミズキ妃「本当。」
キリカ妃「でも…昔は結構そう思っていたところがあるのです。」
シーマ妃「こんな子がノエルラントを治めるなんて不安だ、と。」
ハルヒ妃「う…。」
キリカ妃「しかし最近は本当にたくましく成長しましたよね。」
ミズキ妃「特に観察力は本当にすごいと思う。」
シーマ妃「あの眼を持っていればきっと公になっても立派にやっていけるでしょう…。」
ハルヒ妃「ありがとうございます…。それからミズキさん。」
ミズキ妃「?」
ハルヒ妃「あなたの娘のつぐみさんにうちのクリスがご迷惑をかけているみたいですみません。からかっては殴られたりしてるみたいで…。まあ自業自得といえばそうなのかもしれませんが…。」
ミズキ妃「うーん…。つぐみもちょっとやりすぎてるみたいだから、また注意しておくよ。」
ハルヒ妃「はあ…すみません…。それからシーマさん。」
シーマ妃「はい?」
ハルヒ妃「どうもクリスはあなたの娘のあすかさんに執着しているみたいで…。「姉上ぴょん姉上ぴょん」って…。」
シーマ妃「…。まああすかのことを好きでいてくれるのはうれしいのですが…。」
ハルヒ妃「この前もあすかさんの着替えシーンの写真を抱きしめて「この姉上ぴょんは僕んだ!」って…すごく興奮して…。」

この話を聞いたとたん、シーマの顔色が変わった!

シーマ妃「な、何ですって?あすかのそんな写真が!」
ハルヒ妃「何でもエマ大公国でもトップクラスの写真師からもらったとかで…。」
シーマ妃「誰なんです!」
ハルヒ妃「すみません、問い詰めたんですがそれは教えてくれませんでした。ただ…これは私の推測なのですが…構図のとり方が美少女写真師の功坂亮さんの写真に似ているような気が…。」

しかし、ハルヒが全ての言葉を言い終わらないうちにシーマは部屋を飛び出してしまっていた!

シーマ妃「私…写真取り返して来ます!」
ミズキ妃「あ!行っちゃった…。」
キリカ妃「やはり自分の娘が可愛いということでしょうか…。」
ハルヒ妃「…。」(シーマさん、すみません…。)

かくして、シーマのダッシュとともに今回の会議は唐突な終わりを告げるのであった。

おわり

 

チャットで話していた四妃会議を実行に移してみました。進行の都合上ちょっと中途半端な終わり方になってしまいましたが、この続きをまた書くという形で対応できればいいと思います。


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