安全対策: 2013年3月アーカイブ

今揉めているオスプレイ問題についてちょっと私の考えをば。

今回の、低空飛行訓練のルートが急遽変更された、この在日米軍及び防衛省の対応のまずさについては、
私も否定するつもりはありませんので、それを踏まえた上でちょっと言わせてください。

今まで見ていると、どうもマスコミも各県庁も国民の皆さんも、オスプレイを特別視しすぎている気がします。

リスクというものは、一部だけにこだわるのではなく、総合的に判断しなければ現実的な安全策は取れません。

たとえば、航空自衛隊百里基地からはF15-Jやら在日アメリカ空軍機がしょっちゅう上空を飛び回っているわけです。

仮に、オスプレイの事故率がF15-Jの2倍あったとしましょう。仮にですよ。
(私は軍事に精通しているわけではないですし、ティルトローター式垂直離着陸機とジェット戦闘機の単純な比較が難しいことは承知の上です)

しかし、仮にF15がオスプレイの3倍以上の物量で訓練を行っていた場合は、F15の訓練の方が危険なわけです。

そういうことを考えると、「オスプレイはウチの上空を飛んでもいいけど、これからはF15はウチの上空を飛ばないようにしてね」という交渉もありえるわけです。
(現実的に妥当かは別にして)

しかしながら、マスコミも県庁も国民も、オスプレイだけが「とんでもなく危険だ。とにかくオスプレイやだわー!」と条件反射的に、それだけをリスクと捉えてしまっている節があります。

そうではなく、現状の航空自衛隊・在日米軍のすべての訓練の安全性を全体的に見渡した上で、総合的にリスクを判断すべきでしょう。

繰り返しますが、リスクというものは一部だけ見ていると、判断を見誤ります。

関係各位には、そうした俯瞰的な観点から、オスプレイ問題を見直して欲しいと思います。

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